プレゼントはセンスではない

プレゼントはセンスではない

時々傷つけることもある

カタログギフトを使用したことがある、または贈答品として送ったことがある人もいるだろう。今でこそかなりの割合で普及しているカタログギフトだが、登場した当時としての心境を分析してみるとあまり好印象なスタートを切り出すことが出来たとは言えないだろう。プレゼントとはその場で考えて購入して贈ることによって真心と共に伝えるものである、などと考えている人もいると思う。それは今の時代においてもそうだろう、どうしてカタログギフトを送らなければいけないのかと疑問視する声の理由も、感情という1つの括りで縛ってみればよく理解できる。そうした中で普及した理由というのもきちんとしたわけが存在しているものだ。何も理由なくして物事は基本的に誕生することも、そもそも開発理論さえ出てこないものだ。キチンと事象として現実問題という形で噴出したからこそ、カタログギフトという物はこうして形を成している。

流行り始めたその訳とは、とてもシンプルに、そして単純明快な問題だった。贈ったプレゼントが相手に対して本当に喜ばれるものではない、中にはそのプレゼントを贈られことによって逆に将来の不安要素を案じさせるような代物だったという事が多く出てきたからだ。カタログギフトが使用されることが多い機会として用いられるのが、主に不特定多数の人間が一同に参加するイベントの景品としても用いられる際である。また引き出物として用いられることもあり、最近では香典返しや弔事などにも利用されることがあるというのだから中々に面白いところだ。こうして冠婚葬祭といった各種行事毎に用いられることになりつつあるカタログギフトの人気を支え続けている最大の要素は、『プレゼントをカタログを受け取った相手が自由に選べるということ』、この一点が一番大きな要素といえるだろう。キチンと自分で品を選んで、イベント当日に相手に対してプレゼントを贈ることは確かに素晴らしいことだ、ところが受け取ったプレゼントがそのイベントにおいて忌み言葉を予期させる代物だったりする場合があり、そうすると本来なら喜んでもらえるはずのイベントなのに、結果的に喧嘩を売っていると勘違いを招くことになりかねないからだ。これでは本末転倒しかり、一体何のためにプレゼントを買ったのかの理由を見失いそうになってしまうだろう。

こうした悩みを抱えるようになったのは、昭和後期頃から意外とプレゼント選びに対して苦労を強いられることになった人が多かったという。いつの時代においても悩みどころとなる点はいつでも共通していると考えたら、案外人間が常に悩むことになる点はどの時代でも似たり寄ったりなのかもしれない。そうしたお悩みを解決するためにカタログギフトは1980年代頃から普及し始めるようになり、現在に至るようになったという。

カタログギフトの利点

カタログギフトの利点というものをココで少し考察してみようと思うが、そもそもカタログギフトを最も一番使用することが多いシーンとは一体どのようなときなのかというと、不特定多数の人間が一堂に介するある意味最大のイベントとなる『結婚式』で頻繁に利用されている。この結婚式で利用されているというのと、カタログギフトがココまで人気を博すことになった点と似ているので紹介していこう。

好きな品物を選べるため、自分にとっても相手にとっても困らない

カタログとして送るため、例え中身に差異があったとしても分かりにくい

カタログとなっているので、持ち運びについてもそこまで極端に苦労することはない

といったところになるだろう。一つずつ考えていくと、一番上のプレゼントというものの最も悩みどころを知らぬうちに生み出してしまっている点についてだ。相手の事を思って本当に悩んだ結果として購入したプレゼントを渡した当人としては満足するだろう、ただそれが受け取った本人が貰って使い道を見出せるような品なのかどうかについては肯定はできない。プレゼントを渡した相手が相手の事を考えて渡したプレゼントが非常に困ってしまうような品物だった、という悩みはかなりの確率でよく聞かれることがある。それに対して日本人としては愛想よく受け取った品物を心の奥底から欲しかったと話すときもあるかもしれないが、心内としての感情では内心その後の扱いに困ってしまうようなものを贈ってしまうこともよくある。これが作為的に冗談交じりに贈った品物ならまだギャグの一種として受け入れることもできるだろうが、中には無意識に相手が渡してきた場合には対処に困るものだ。受け取った後に所在について尋ねられるとゴミとして廃棄した、などと発言できるわけもなく、また貰った後は押入れの中にしまったまま、という人もいるかもしれない。プレゼント選びというものはセンスが大事だとはいっても、そのセンスが相手を喜ばせるかどうかについては全くの別ものだと考えていたほうがいいだろう。

次に、カタログを送った際の相手の見方についてだ。これは先に紹介した二つ目と三つ目を同時に話をしていこうと思う、カタログギフトといっても参加した人間全員が同じ中身であるとは限らないものだ。それもそうだろう、参加した人間の中で結婚式の主役となる新郎新婦にとって一番大切な存在は何より親族であって、それが以外の招待客についても大切だと思っていても順位的な意味では全くといって同列と見なすことはできない。そのため結婚式の引き出物として手渡されることになる品物は時としてバラつきをもたらすようになってしまい、それがあるところではトラブルを生み出す原因となってしまったことも一例としてあるのではないかと考えている。というのもココで受け渡される品物も箱の大きさによってどういう中身なのかとある程度予測を立てることが出来てしまうからだ。中にはそうした行いに対して不平等感を覚えてしまう人もいるため、中々何が喜ばれると共に、面倒なトラブルを生み出す事にならないのかとこれから結婚して幸せな新しい生活を築くことになる新婚夫婦としては、頭の重い悩みでもあったりする。また渡された引き出物の品が大きい箱だった場合だと、どうしてもかさ張ってしまい、帰宅する際に荷物になってしまうというこちらも至って現実的な問題に直面してしまうからだ。貰って嬉しいかもしれないが、あまり大荷物で結婚式から帰って来るのも正直どうかと思っている人が意外と多いのかもしれない。

こうした問題を解決する、また円満に結婚式という表裏ではとんでもない際を生み出しているかもしれない修羅場イベント潜り抜けることが出来る切り札として、カタログギフトが用いられやすいのだろう。さすがに引き出物としてもらった品物をその場で開封して中身を確認し、あまつさえ中身を見比べようとするような人は中々いないだろう。そんなことをしていれば間違いなく周囲から非難の視線を浴びせられることになる上、本人としても非常に気まずい空気に満たされることだ。すべての人がそうだとは言えない、中にはあたかも当然のように中身を比べる事は当然のことだとする考えを持っている人もいるので、それはそれで別の問題としておいておこう。そして何といってもいくらカタログとはいっても持ち運びやすいものとなっているので、招待客が帰宅する際にそこまで手荷物を増やす事無く帰れるというのは嬉しい限りだ。

こうしてカタログギフトは非常に選び勝手の良い商品として引き出物として、そして先に紹介したように香典返しや弔事などイベントの種類と内容に合わせた品物を提供することが出来る、というものを実現可能にしたという点では、非常に評価できる点だ。

その他に使用されているシーンとして

結婚式の引き出物として利用されていることが最も多いと言われているカタログギフトだが、その他のイベントとして利用されていることが多々ある。とあるアンケート結果においては結婚式の引き出物として利用した、もしくはもらった事があるという人の割合が9割以上という圧倒的な数値を示している。それ以外のイベントとして次に多いのが、

  • 香典返し:30%ちょっと
  • 出産内祝い:30%弱
  • 実家が貰ったものをもらった:約18%
  • イベントの景品・商品:約13%

といったものになっている。意外というわけでもないかもしれないが、やはり香典返しとして利用されているのはそれだけ使い勝手が良いということだろう。また上位の三つにおける共通点としても受け取る側と貰う側が、どちらも状況があまり暇な時間を見出すことが出来ないために、プレゼント選びを常に選択することが出来にくい点だ。結婚式にしても香典返しにしても出産内祝いにしても、忙しくなる事は目に見えている。その忙しさも継続するわけではないものの、時間的なゆとりが生まれるまではそれとなく落ち着くまでは中々ゆっくりとしていられないものだ。そうした中で予算内で特別迷う心配もなく選べるという意味で、カタログギフトを活用している。

ちょっと意外なところとしては自分ではない身内の人間が貰ったから自分で使ったという意見がそれなりに高いところだ。カタログギフトといっても、必ずしも受け取った本人を喜ばせる品物がカタログの中に有るわけではない。これも非常にナーバスなところかもしれないが、しょうがないだろう。そのため貰ってきたけれど、見た結果として自分が欲しいと思える商品はないので、代わりに家族に渡して欲しいものを注文してもらった方が良いと考えている人も多いのかもしれない。実際、筆者もカタログギフトを初めて使用したのは親が景品としてもらってきたけど使わないからという理由だった。特にイベントの景品として受け渡されることになった場合には、その中身を見てどうしたものかと悩んでしまう人がいたら、代わりに身内の人間にカタログを送ったほうが良いという意見もあるので、中には使い道を見いだせない人もいるようだ。

結局のところ、プレゼント選びほど難しいものはない、本当に心から喜んでもらえるよう品物を贈るは至難の業であると言っていい。